脂肪組織は私の脳細胞には何も影響を与えない

最初のブログの記事にも書いた通り、わたしは承認欲求が強いように思います。

めちゃめちゃかわいくなりたい、と思ってしまう。芸能人みたいな、モデルみたいな。それなのに今の自分はモデルみたいなスタイルとはかけ離れすぎていて、今の自分のままではだめだ、変わらなければ。と思うのです。

 

実際、私の体型はおなかぽっこり、太もも太いけど足首は細い。顔も丸顔だけれど服を着ている限り一般的な体型だと思います。ちょっとぽっちゃり、くらい。そんなに食べてるのにどうして太らないの~とかかわいいとか言ってくれる友達もいる。

それなのに心の中で、いや、もっともっと自分かわいくなれるはずなの、伸びしろだらけのはずなの、、って思っているんです。

 

私のコンプレックスは服を脱いだ時、子供みたいな体型のままのこと。下着をつけてもちっともセクシーにならないこと。服で隠せても実は中身は太っている、ということが、まるで外見ばかりとりつくろって本当の部分が未熟である自分自身をうつしているように思えたのです。

 

私は大学受験を終えて一人暮らしをすることで自分自身と向き合う時間がかなり増えたように思います。

がむしゃらに努力した大学受験という経験はたしかに私はやればできるんだ、努力する才能があるんだという自信を与えてくれました。

そして大学生になった今、勉強はもちろんできる限りの努力はしています。ですがそれでもまだ時間がある。そこで今の自分はどうか?ということを無意識に考えるようになっていました。

 

かわいいと言ってくれる友達や彼氏がいるのに、自分自身では痩せないかぎりかわいいとは思えなくなっていました。

痩せさえすれば自分のことを認められる、もっと好きになれると思い、痩せたい欲求が増えれば増えるほど、なぜだかダイエットは難しくなっていきました。過食がはじまったのです。

 

私の、今の自分にいちばんたりていないのは痩せることであり真っ先にしなければいけないのはダイエット。ダイエットに成功しさえすれば理想の自分になれると思っていました。

でも、本当にそうなのでしょうか。

体重が減り、体脂肪が減り、そうしたら理想の自分になれるんでしょうか?質量がへっただけです。脂肪組織がなくなっただけです。中身はなにも変わらないのに?脳細胞のシナプスにダイエットは何も影響を与えないはずです。

 

私は大きな勘違いをしていたことに気づきました。

 

必要なのはダイエットではない。体型や外見に関わらず自分を認めてあげる気持ちを育てることだと。

だって、ダイエットってたかが脂肪組織の除去による質量の減少。それが私の今後の人生にどんな影響を及ぼすっていうんだ?

いま、すでに私のまわりには大切な家族がいて友達がいて、充実した環境、感謝してもしきれないほど大切な生活があるというのに。

 

いつの間にか上を目指すこと、向上心を常にもつことをはき違えていたように思います。

 

現状に満足していたら成長できない、といつも思っていました。それは正しい。向上心があってこその自分で、だからこそ毎日が楽しくなる。

 

でも

 

今の自分を認めてあげることも大事なのではないか?いつもいつも他人からの評価を気にして競ってきた。もっとすごいひとがいる、もっと賢いひとがいる、もっとかわいい人がいる。そしてそのひとと自分はどこが違う?どうすれば補える?どうすれば成長できる?

私の承認欲求の正体はいつも現状に満足せずに無意識に今の自分にストレスを与え続けるもっと自分はやれるはずだ、というプライドだったのです。

 

それがずーーーっとやめられない過食の正体でした。

 

研究室がストレスだと思っていたけれど、研究室がゆるくなってただたのしいだけになっても続く過食。勉強もさほどハードじゃなく、毎日なにもストレスを感じているように思えない、それなのにやめたいやめたいと思っているのに続いてしまう過食。過食がいちばんのストレスになっているのではないかというくらい、今の環境に私はストレスを感じていなかったのです。

 

だから過食の原因が今の自分を認められない自分自身なのだとしたら、それはとても理にかなっています。どんな生活、環境になろうと自分とはつねに一緒にいるんだもの。

 

いつかの滝沢カレンちゃんが記していた言葉。

「自分なんだから私が一番向き合い、自分なんだから私が守ってやるんだ」

 

自分が自分を攻撃してどうする。私が守らなきゃ。

 

今の私も悪くないよね。たかが脂肪。なにもダイエットしたところで他者との関係は変わりません。変わる人がいたとしても、大事なのは体型ではなく中身をみてくれる人との関係です。私が大事にしたいのはそういう友達や彼氏だよね?本当に大切なひととの関係は私の体型ごときでなにも影響はあたえないのです。だってだれも私の体型に興味ない、好きでいてくれるのは中身だって知ってるから。

 

 

ああ、そう思ったらすっきりした。たかが質量減少。脂肪除去。いまの私のままだっていいじゃない。

 

筋トレは楽しいからする。ストレッチも楽しいからする。毎日続けたら体にいいらしいからする。ごはんはおいしいものをおいしく食べる。今の私を大切にしてくれる人を私はもっと大切にする。そしてもっと心が豊かになれるように、経験の幅を広げるために、本を読んで勉強したい。

 

昨日とは真逆のことを書いているけれど、大切なのはこのマインド、心のもちようなのです。

 

「幸せはそのひとの心が決める」

 

これから生きていくなかで、とてもストレスを感じる環境におかれることもあるでしょう。しんどいこと、つらいこと、でもそのときになんのそのってなんとか上を向くことができ、そのなかでも幸せをみつけることができる心のありかた、打たれ強い、上向きの気持ちを持つ自分を育てることの方がずっと今しなければいけないことでした。

 

そしてそんな自分になるための毎日の生活を続けていたら、痩せたい痩せたいと願っていた私がどんなに願っても手に入れられなかった外見も手にいれられるんだと気づけました。

どうやったら痩せられるのか考えて考えて考えていた日々は決して手に入れられなかったのに、そこを切り捨てて自分の中身を磨く努力に変えたとたん、副産物として手に入る。皮肉なもんですね。

 

しなきゃいけないことはダイエットじゃない。今の私を好きになること。周りのひとを大切にすること。もっと中身が魅力的になるように、知識を増やせるように本を読んで勉強していろんなひととしゃべること!毎日おいしく感謝してごはんをいただくこと!

 

情報がありふれているいまの社会。いろんな価値観のひとがいろんなことを発信している。そのなかで私は自分の軸をもって、ぶれずに、まっすぐに生きたい。芯のある強くてこころの大きいひとに。そのためにやりたいことはたーくさんある!

 

どんな環境でもご機嫌にすごせる心を育てる。

そのための、反復、継続、丁寧を。準備の徹底をとことん。

 

 

最後に。北信介の言葉を心に刻もうと思います。

俺は大人に大賛成や。俺を構築するのは毎日の行動であって「結果」は副産物にすぎん。